フィメールビートボクサーの未来を見る ~交流会取材レポ~
思った以上にレベルが高かった!
交流会お疲れ様でした。今日はいかがでした?
思ってたよりレベル高くて。特に今日のお昼のメンバーは初めましての人が結構多くて、今までは結構知り合いの方とか来られたりしたんですけど、今回は特に初めましてだったのでレベルが読めない中で開いて…すごくなかったですか?
すごかったです。
本当にびっくりしちゃって。私も皆さんと同じ気持ちです。
なかなか、女性のビートボクサーってどうしても少ないイメージというか、あまり大会の方にどうしても出てこないかなっていうイメージがあるんですよね。
そうですね。なんか、実際こう交流会開いても、多分来てくれてる方の中でも今後大会に出てくぞって人は少ないとは思うんですね。ですけど、出たいなって思ってもらいたいっていうのはちょっとあります。まぁ強制はできないんですけどね笑
そうですね・・・。
今後フィメールの大会もちょっと増やしていきたいなとかそういう感じとか…
そうですね、自分が開催して開くと自分は出れないので…笑
そうですよね、そうですよね。やっぱフィメールの大会があったら自分が出たいですよね。
欲を言えば開いていただいて、誰かに、自分がプレイヤーとして出たいなっていう思いがまだあるんですよね。
なるほど。活躍増やしたいから開きたいけどプレイヤーとしても出たいし、このジレンマみたいな感じありますよね。
それはありますね。
そうですよね。また増えるといいですね。
そうですね。まだちょっと開くには・・・。増えてはきてはいるんですけど、まだ歴1年未満の人とかはまだまだいると思うので、その人たちが多分1年後とか歴が2年とか、3年になってきたら多分出れるくらいの技量とかレベル感にはなってくるかなと思って。やるなら1、2年後とかに開くとかそのくらいになるんじゃないかなと思います。周りの方が開くにしても。まだちょっと足りないと。
もう少し欲しいですよね。
そうですね。
きっかけは実は以外な出来事で・・・
Sunaoさん、ご自身についてお聞きしてもいいですか?
はい!
どういったきっかけでビートボックスやろうっていう…
Beatboxを知ったきっかけとしてはハモネプでDaichiさんを見て知りました。
Beatboxを始めたきっかけは、高校に入学した時に・・・自分の高校変な高校で、新入生が1人ずつステージ上で「ドコドコ中から来ました誰々です」ってマイク持って、2~300人ぐらいの前で、それを1人ずつやるんですよ。
え、全校生徒の前で?!
そう。そこでBeatboxやってる子がいて、結構うまくて。「これテレビで見たやつだ!」と思って。同い年の子がやってるならできるかもと思って。それでDaichiさんとかの講座を見たりして始めたのがきっかけですね。
そこから、ずっとコツコツと続けて8年目。
そうですね。バトル出始めたのとかは、高2の冬とかに1年10ヶ月ぐらいの歴でバトル始めて、それでベスト8とかいったんですよ。FNBSのボリューム2とかに初めて出て、バトルBでベスト8。
すごいですね!
最初の熱がすごかったんで・・・。そのバトルしてから2日後とかに別の場所でバトルがあって。そこのバトルも見に行ったんですけど、欠場が出て出れて、ネタもちゃんと作ってたので、そこで準優勝して。John-Tさんに勝ったんですよ。
すごいですね!?
John-Tさんに勝ってるんですよ。でも、まだ覚醒してないときのJohn-Tさんなんで、今は全然勝てないんですけど。(その大会では)決勝でMukaiさんに負けて。その次の週のBoost神奈川のバトルBでベスト8。そこではDOREに負けたんですけど。SO-SOとかも出てた大会ですね。そこでポンポンって予選は上がれたみたいな感じが続いたんですけど、まぁ調子乗ってましたね。いけるやんみたいな。
いやそりゃですよね。
Beatboxerは結構男性が多いじゃないですか。そこに入っていくってちょっと勇気がいるかなって思うんですけど…
そうですね。当時はマジで自分1人とかで、女性が。あと良くてもう1人くらいしかいなくて。入っていけた理由としては、1年半くらいの時に初めて観戦に行ったときに、Beatboxerたちがすごい仲良くしてくださって、そういうBeatboxerたちがいるからまた次も行って、居場所が一応あるみたいな。行きやすさはそういう先輩とか、まぁ同期も…当時同期あんまそんな繋がりなかったんですけど、下の子とかも仲良くしてくれてみたいな。だから行けたみたいなのはありますね。今と一緒です。ネットで元々繋がっておいて現場であってみたいな。それがないときついじゃないですか。
そうですね。
本当にそれが当時は若干あったので、行けた。
やっぱ仲間は大事なんですね。
好きな音とか得意な音とかありますか?
得意な音というか、特殊音としては、これ。ハイインパクトは…
AbemaTVでもやってたやつですね。
そうですね。自分の特殊っていうんだったらこれだと思うんですけど、個人的に別にあんまり好きなわけではなくて、もっと普通な…。難しい!!音単体であんま好きな音ないかもしれないです。
そうなんですね。ビートとかネタとして?みたいな感じなんですかね。
そうですね。なんかフローというか、ノリとして好きみたいなのは、引き算のビートが好きです。
確かにSunaoさんのルーティンは、歌をベースにしていて、ガツガツ詰めるというよりかは、そういうイメージですよね。
まぁでも半々くらいで構成は作ってます。
たしかにYAMORIさんとかと比べると、そんなに歌がっつりってわけでもない気がする感じ。
つまんないBeatboxはしたくないんです。聞いてる人がジェットコースターみたいな、何かそういう緩急があるのを意識してて。
なるほど。雨が降る月曜日も続きが気になるっていう・・・
でもYouTubeにフルというか、一番のやつを載せてるんですよ!
・・・・そうなんですね!チェックしてみます!
あの曲も自分で作って。すごい大切な曲なんで、聞いてあげてください!
最後になりますが、あなたにとってBeatboxとは?
前も考えたんですけど、言い表せる言葉ってマジでないなと思って。あるとしたらめちゃめちゃ素敵な言葉なんだろうなっていうのはすごいわかるんですけど。難しいっすよね。人生って言えるほど、まだ自分は人生の中にビートボックスを落とし込めてない気がするんですけど、人生とは言いたいです。まだ言えないですが。
言えるようになりたいみたいな。
そうですね。言えるようにはなりたい。でも今のままだとちょっと死ぬまでには厳しいかな。死ぬほどビートボックスにもっと、三日三晩寝ないでビートボックスできるくらいのめり込んでから死にたいっていう。そしたら言えると思います。
ブームの後押しもあり、Beatboxを始める女性が増えてきたここ1~2年。しかし、Beatboxはまだまだ男性人口の方が多いが故に、どうしても女性はその輪に入りずらいイメージがある。せっかく始めたけど、披露する機会がなかったり、勇気がなかったりすることも多いのではないだろうか。
しかし、自分と同じようにBeatboxの練習を頑張っている仲間がいれば、ステージ上にてBeatboxを披露したり、大会に出てバトルしてみようと思うBeatboxerもいるであろう。何かやろうと思ったときに、背中を押してくれるような仲間を見つけることができるのが、フィメールビートボクサー交流会のいいところである。
取材を通して、フィメールビートボクサーが、日本のBeatboxシーンで活躍する未来もそう遠くはないと感じた。
フィメール交流会が毎月開催になりました。
興味があるフィメールビートボクサーは是非。
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今回取材に協力してくださった
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取材・写真・文:イマリ アシスタント:ぽってりもっち