The 1997/rep’97

MarioHash

ジョン(John-T)が「ユウト(yuto)を誘ってトシトリに出ようと思ってる」って話を僕にしてきたんだ。去年の9月頃だったのを覚えているよ。僕は「なら僕を入れるべきだね！」って言ったんだ。その話の翌日にはユウトにも連絡が渡って、彼はすぐに「オーケー」と言ってくれたよ。もちろん最初は何も準備ができていなかったけど、その時点で最高のクルーが結成された事に間違いは無かったんだ。

悩ましい質問だね。僕らの魅力を挙げだすとキリが無いから(笑)そうだね、ジョンもユウトも最高にクールだろ？レノンとマッカートニー、リアムとノエル、みたいなもんさ。僕はその2人に挟まれて、好きに踊るだけでいい。僕に取って代わる事ができるのはミラーボールくらいだろうね(笑)

僕らは音楽の嗜好が絶妙に違うんだ。例えばユウトはインストばっかり聴いているし、ジョンはバンドサウンドをよくフェイバリットに挙げる。僕は鬱屈とした音楽なら何でもいい。ただ、銘々の好みにみんな理解がある。こういう時、インプットの数は多ければ多いほど良いんだ。

それはみんなに委ねるよ。僕らはありのままに演るだけだからね。強いていうなら、サウンド以外のパフォーマンスにも注目して欲しいね。僕らが目指すのは、三次元の、彫刻的な表現なんだ。

ビートボックス・プレイヤーはみんな好きだよ。アイラブユー。

レディオヘッドが『OK コンピューター』をリリースした年だね。そりゃあ僕らの世代に強いニヒルを感じるわけだよ(笑)トム・ヨーク達が当時身を削って鳴らした警鐘は、虚しくも大衆の耳をすり抜けていってしまったみたいだ。僕らはSNSに支配されている。まさしくコンピューターに「OK」と、深々と頭を下げる時代に生きている。でも大事なのはその支配を脱却する事ではないんだ。ファシズムや絶対王政が罷り通った時代でも、人類は発展を続けてきたんだから。

ひたすらセッションしてるイメージが強いな。だからこれといったエピソードが無いんだ。実は僕たち3人はまだしっかり遊んだ事が無いんだ。これからジャムする頻度も増えるだろうし、次こういう機会があったら飛び切りのエピソードを持ち寄ろうと思うよ。

僕らのパフォーマンスを観た次の日から、みんなのスポティファイのプレイリストにロックンロール・ミュージックが増えている事を祈ってる。みんなに会えるのが楽しみだよ。